風のささやき

タイムマシーン

すやすやと
眠りについた子供は
夜から朝への深い闇を
あっさりと乗り越えてしまう
タイムマシーンに乗り込んだ

それに乗ることを拒まれた
眠れない者たちは
血走った眼で
闇をみつめ
わずかな物音にもおびえる

叫ぶこともままならず
胸の奥底に涙を閉じ込めて

遠い朝までの苦痛に
芋虫のように
身を捩り続ける

すやすやと眠る子供を見ながら。Last updated 2026/10

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