風のささやき

詩編:季節の調べ

詩編:季節の調べ

春の想い

夏の想い

夏の風に

窓から吹き込んでくる夏の風が

夏の朝に

夏の雲が随分と早く流れている

寝苦しい夜に

明日の暑さを予感させる

夏の街角で

茜色に染まる夕空に

夏の河原

確かに僕もその河原を走っていたんだ

初夏の空に

初夏の空まぶしくて

夏の香り

近づこうとする程に

夏の青空に

どうしていいか少し

鬼灯

祭りを告げる号砲が

風鈴

嗚呼 風鈴がなっている

花火

蝋燭から貰った炎で

夏の朝に

汗がゆっくりと

夏の駅で

今まさに電車は行き過ぎたところ

夏の気配

うつ伏せで昼寝をする子供の髪が

夏の午後に

籠の中に無造作に積まれた縁側の茄子が

夏の終わりに

夏の終わりの匂いのする

夏の午後のまどろみ

レモン色をした 太陽に染まる

夏の午後

不用意に立派な入道雲だ

午睡に

君の手が和らぎわたる初夏の午後

夢のひとときに

暑さに寝苦しい真夏の夜だった

初夏の風景に

僕の眼差しが透き通って行くのは

夏を招き入れて

外では風が強く鳴っていた

夏の終わりに

夕焼けに 金色に染まったすすきが

夢の終わりに

夏空と同じ青い風船を

紫陽花

一粒ごとの 雨を弾くたび

初夏の風

横たわる僕に風の吹く

夏の蝉

それはいつでも

夏の終わりに

トンボの翅はステンドグラスのよう

夏休み

林の中を僕と一緒に

七月の終わりに

暦をめくっていたら

秋の想い

冬の想い